「フリーランスってクズばっかり。」
SNSやネット掲示板を覗くと、そんな強烈な言葉が目に飛び込んできます。
自由な働き方に憧れてフリーランスを目指している人ほど、この一言にグサッとくるのではないでしょうか?

フリーランスって世間的に悪いイメージなのかな?
実際、一部には信頼を失うような行動をする“自称フリーランス”が存在するのも事実。
でも、本当に「フリーランス=クズ」なのでしょうか?
本記事では、なぜそんな偏見を持たれるのか、本当の意味で信頼されるフリーランスになるために必要なことを解説していきます。
フリーランスに興味がある方や現在フリーランスの方は、ぜひ参考にしてみてください。


- 会社員3年、フリーランス5年目
- システムエンジニア兼ブロガー
- 保険系、物流系、鉄道系、小売系などのシステム開発に従事
- 大手企業の新入社員研修サブ講師を経験
「フリーランスはクズ」と言われてしまう理由


世の中には、「フリーランス=クズ」という偏見を持つほど、嫌悪感を抱く人がいます。



何でそんな偏見があるんだろう?
フリーランス=クズと言われてしまう理由としては、以下が挙げられます。
- 会社員への謎のマウンティングをしているから
- SNSでのリアルタイムなリア充アピールが激しいから
- 自称フリーランスでネットワークビジネスをしているから
- スキルや経験が不足していて期待外れだから
それぞれ説明していきますね。
会社員への謎のマウンティングをしているから
フリーランスになった途端、「会社員は時間に縛られていて可哀想」「上司の顔色を伺う人生はもう終わり」など、まるで自分の方が勝ち組であるかのような発言をする人がいます。
このようなマウンティング発言は、会社員からすれば不快でしかありません。
誰かを下げることで自分を上げようとする態度は、共感を失い「だからフリーランスは…」と嫌われる原因になります。
SNSでのリアルタイムなリア充アピールが激しいから
SNS上では、「平日の昼からカフェでゆっくり」「海の見えるホテルで仕事中」など、ライフスタイルを全面に出した自由アピールが溢れています。
もちろん発信は自由ですが、見る人によっては「調子に乗ってる」「中身がないのに偉そう」と映ることも。
また、全然仕事してないと誤解される可能性もあります。
自称フリーランスでネットワークビジネスをしているから
「フリーランスです!」と名乗りながら、実際の収入源がネットワークビジネスや情報商材だったというケースもよく見られます。
本人は起業家や自由人として振る舞っているものの、実態が伴っていないと感じた人からは反感を買いやすく、次第に「フリーランス=怪しい・詐欺っぽい」というイメージが定着してしまいます。
本当に真面目に働いているフリーランスにとっては迷惑な存在です。
スキルや経験が不足していて期待外れだから
フリーランスは「実力で勝負できる働き方」と思われがちですが、スキルや経験が足りないまま独立してしまう人もいます。
納期を守れない、品質が低い、コミュニケーションが雑など、そんな仕事ぶりでは、クライアントからの信頼は得られません。
「これでお金をもらうつもり?」とがっかりされ、「フリーランスって結局こんなもんか」と思われてしまうのです。
では、実際にどんな口コミがあるのかを見ていきましょう!
「フリーランスはクズ」と言われる実際の口コミ


SNSでは、フリーランスに対する手厳しい声が見られます。
「フリーランス クズ」というキーワードから、実際の口コミや評判を見ていきましょう。
- 口コミ「謎のマウンティングしとるフリーランス様は何者」
- 口コミ「クライアントに返信せずにSNSでリア充投稿」
- 口コミ「バイト生計の自称フリーランスは結局フリーター」
- 口コミ「使えないエンジニアに企業はうんざりしている」
口コミ「謎のマウンティングしとるフリーランス様は何者」
フリーランスに向いていないから会社勤めしておるのに、謎のマウンティングしとるフリーランス様は何者なんだ?w
https://x.com/okasanreds/status/1258738593826103298?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1258738593826103298%7Ctwgr%5Eef24c4bd8d42a939208b5015c1daa0f011db7f95%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fitpropartners.com%2Fblog%2F39199%2F
口コミ「クライアントに返信せずにSNSでリア充投稿」
フリーランスでリアルタイム投稿は要注意。特にインスタ。進んでない仕事があったら片付けてから投稿しないと、クライアントの目に入って信頼落としかねない。
https://x.com/yu_career_/status/1619981240639135745?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1619981240639135745%7Ctwgr%5Eef24c4bd8d42a939208b5015c1daa0f011db7f95%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fitpropartners.com%2Fblog%2F39199%2F
口コミ「バイト生計の自称フリーランスは結局フリーター」
バイトで生計立てる自称フリーランスは結局はフリーター。自分を誤魔化して大きく見せようとしたって筒抜けだよ。
https://x.com/ZBY21011/status/1271727949327159297?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1271727949327159297%7Ctwgr%5Eef24c4bd8d42a939208b5015c1daa0f011db7f95%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fitpropartners.com%2Fblog%2F39199%2F
口コミ「使えないエンジニアに企業はうんざりしている」
未経験からのエンジニアでも人材不足なので誰でも取っていた時期はあったがあまりに出来なくて「使えんやついらんわ」みたいなところが結構あるみたい。
https://x.com/mikeiken_dev/status/1798691691354021900
これらの口コミは、一部の偏見や怒りの感情によるものですが、残念ながら現実にこういったフリーランスがいるのも事実です。
また、「フリーランス=自由=だらしない」と結びつけられてしまうことも少なくありません。



肌感としては、真面目に仕事をしているフリーランスの方がずっと多いと思います。
クズと呼ばれるフリーランスの共通点


なぜフリーランスは「クズ」と言われてしまうのでしょうか?
その共通点を見ていくと、「フリーランスだから」というよりも、「社会人としての基本ができてないから」という共通点が浮かび上がります。
具体的には、以下のような点があります。
- 自己管理ができていない
- 相手の立場に立てない
- 自由と放任を履き違える
- 営業や報連相ができない
それぞれ説明しますね。
自己管理ができていない
フリーランスにとって、時間管理・タスク管理・体調管理はすべて自己責任です。
ところが、納期を忘れる、スケジュールがグダグダ、夜中にだけ連絡してくるなど、だらしなさが目立つ人も。
プロとして見られたいなら、まずは「当たり前なこと」を当たり前にこなすことが基本です。
相手の立場に立てない
自分の都合を優先し、クライアントの目的や状況を理解しようとしない「自分本位なフリーランス」は、残念ながらクズ扱いされます。
「これが自分のスタイルなので」「クライアントが細かすぎる」といった言い訳をする人もいますが、仕事はあくまで相手がいてこそ成り立つもの。
フリーランスとはいえ、サービス提供者であるという意識が欠けていると、自己中心的でクズっぽく見られてしまいます。
自由と放任を履き違える
フリーランス=自由というイメージは確かにありますが、どこにも属さず「勝手にやっていい」という意味ではありません。
「自由にやらせてください」と言いながら指示を無視する、約束を守らない、連絡が途絶える。
自由を無責任と履き違えてしまう人は、仕事以前に人として信頼されません。
営業や報連相ができない
「営業が苦手だから」「報連相は面倒くさい」など言い訳していたら、フリーランスとして生き残るのは難しい時代。
どれだけスキルがあっても、クライアントがいなければ、仕事はありません。



仕事があることに日々感謝ですね
また、受注しても「報告・連絡・相談」ができなければ、クライアントを不安にさせてしまい、信頼を損ないます。
相手に安心を与えることもまた、スキルのひとつです。
上記のような特徴がある人は、クライアントに嫌われて、クズと思われても仕方がないと思います。
これは「フリーランスだから」でなく、「信頼される大人としての行動ができていない」ことに尽きます。
フリーランスに限らず会社員のクズもいる


「フリーランス=クズ」と言われるのは、社会人として基本ができてないことによるものでした。
これは、フリーランスに限った話ではありません。
例えば、会社員の場合、会社という組織に守られていながらも、以下の特徴がある人は、間違いなくクズと呼ばれても仕方ないです。
- クズ会社員の特徴:責任を何でも他人に押し付ける
- クズ会社員の特徴:陰口ばかりで建設的な意見は言わない
- クズ会社員の特徴:給料をもらっているだけで仕事しない
それぞれ説明します。
クズ会社員の特徴:責任を何でも他人に押し付ける
仕事でトラブルが起こると、真っ先に言い訳を探し始めるのがこのタイプ。
「それは〇〇さんに任せてました」
「僕は聞いてません」
「その件は関係ないと思ってました」
そんな言葉が口癖になっている人は要注意です。
本来、仕事とはチームで成果を出すもののはずなのに、いざとなったら知らんぷり。
自分ばかり優先して動く姿勢は、信頼を一瞬で失います。
クズ会社員の特徴:陰口ばかりで建設的な意見は言わない
人の失敗に敏感で、裏で「〇〇さんってマジ使えないよね」と言いふらし、いざ会議とかになると何も発言しない、もしくは他人の案を否定するだけ。
そんな評論家気取りの社員は、どこの職場にも一定数います。
口を動かす前に手を動かし、陰で愚痴るよりも前向きな提案を出すようなことが、できない人が多いです。
クズ会社員の特徴:給料をもらっているだけで仕事しない
出社しているのに何をしているのか分からない。会議にいるけど存在感ゼロ。
このような、ただ存在するだけの社員は、まさに組織のゾンビ。



過去に僕がいた職場に1人いました
仕事を頼んでも「忙しいので後で」と言いながら、実際は何もしていない。
さらに、こういう人に限って勤続年数が長かったりして、空気的な安定ポジションを確保してしまっているケースもあります。
クズと言われるのは、会社員かフリーランスかという問題ではなく、「働く姿勢」や「信頼を築けるかどうか」が、本質的な分かれ目になります。
フリーランスだからこそ求められるプロ意識


会社という組織に属していれば、ある程度の仕事は「与えられる」ものですが、フリーランスは仕事を自分で取りにいくもの。
だからこそ、スキルや実績だけでなく、人として信頼できるかどうかが、仕事の獲得に直結します。
フリーランスとして仕事をする場合は、以下の点を意識すべきです。
- 納期は絶対に守る
- お客様目線で物事を考える
- 常にスキルを磨き続ける
- 健康管理を徹底する
それぞれ説明します。
納期は絶対に守る
納期を守ることは、「この人なら安心して任せられる」という評価につながる、最低限のプロ意識です。
どれだけクオリティの高い成果物でも、納期を過ぎてしまえば信頼は一瞬で崩れてしまいます。
「遅れても良いものを作ればいい」という考えは通用しません。
お客様目線で物事を考える
フリーランスは好きなように働けるイメージがありますが、実際は真逆です。
大事なのは「相手が求めていること」にしっかり応えること。
相手の目的を理解した上で、提案や行動できるかがプロとしての力量になります。



相手の目的やニーズを捉えるのは本当に難しいと常々感じてます。
お客様目線を忘れないことで、信頼され、リピートにつながる仕事が増えていきます。
常にスキルを磨き続ける
フリーランスは、学ばなくても誰かが評価してくれるという甘えが通用しません。
自分の価値は、自分で上げていくしかありません。
常に新しい技術やトレンドをキャッチし、「この人に頼めば安心」と思ってもらえる実力をキープすることが、安定した仕事を生む鍵になります。
健康管理を徹底する
どんなにスキルがあっても、体調を崩して納品が遅れる、返信が止まるようでは、プロとは言えません。
フリーランスの場合は、会社員と違って、代替要員はいません。
フリーランスこそ、「働ける身体を維持すること」が最大の責任でもあります。



体は資本ですね
食事・睡眠・運動・メンタルのケアまで含めて、健康管理も仕事の一部と捉える意識が大切です。
フリーランスに限らず、上記の点を意識することで、どんな職場でも通用する最強のビジネスパーソンになれるでしょう。
「フリーランスはクズ」と言われないための5つの対策


「クズ」と呼ばれたくない。
ちゃんとしたフリーランスとして生きていきたい。
今の自分は大丈夫なのかと不安な場合は、以下の点を徹底すればクズと言われることはありません。
- 他人と比べず自分の価値を積み上げることに注力する
- SNSでは楽しそうより信頼されそうな発信を意識する
- クライアントと丁寧なやり取りを心掛けるようにする
- 小さな仕事や作業でも納期や締切を守るようにする
- 規則正しい生活リズムを常に心掛けるようにする
それぞれ説明します。
他人と比べず自分の価値を積み上げることに注力する
SNSで活躍している他のフリーランスと比べて焦ってしまうこともありますが、他人の土俵で戦おうとするほど、自分の軸はブレてしまいます。
クズっぽい印象を持たれる人は「承認欲求」に振り回されて、自分をよく見せようとしがち。
それよりも、地道でもいいから自分の得意なこと、できることを磨き続け、信頼を積み上げる姿勢こそが、本当の意味でのプロ意識に繋がります。
SNSでは楽しそうより信頼されそうな発信を意識する
フリーランスのキラキラした生活を発信すること自体は、悪くありません。
しかし、過剰なリア充アピールや会社員へのマウンティングのような投稿は、周囲に嫌悪感を与えやすく、「うわ、この人ちょっとクズっぽい…」という印象を持たれる原因に。
自分に仕事を頼んだら安心できそうという印象を持たれる発信を心掛けることが、信頼されるフリーランスの第一歩です。
クライアントと丁寧なやり取りを心掛けるようにする
報連相(報告・連絡・相談)を怠ったり、返信が遅かったりすると、それだけで信用は簡単に失われます。
フリーランスは「信用=仕事」なので、クライアントへの言葉遣いや対応のスピード、配慮の有無などが、あなたの人間性そのものとして評価されます。
「またお願いしたい」と思われるような関係を築く意識が大切です。
小さな仕事や作業でも納期や締切を守るようにする
「このくらいなら遅れてもいいか」と思う小さな仕事ほど、信頼の差が出るポイントです。
納期を守るというのは、スキル以前に社会人としての最低限のマナーであり、信用の証拠。
仕事の大小に関係なく、しっかりと締切を守る人は、「この人は任せても大丈夫」と思ってもらえます。
規則正しい生活リズムを常に心掛けるようにする
フリーランスは自由な働き方ができる反面、不規則な生活リズムになりやすいです。
不規則な生活は、仕事の集中力・スピード・対応力を低下させ、ミスや遅れの原因になってしまいます。
朝起きる時間、始業時間、食事や運動など、自分で自分を律する習慣ができている人は、自然と仕事にも安定感が出ます。
また、生活が整っている=信頼できそうという印象につながるため、規則正しい生活は大きな武器になります。
まとめ
本記事では、フリーランスがクズと言われる理由と信頼されるための5つの対策を解説しました!
フリーランスであっても、会社員であっても、クズと言われる人は存在します。
自分がクズな人間にならないためにも、仕事に対して真摯に向き合うことが重要です。
最後に今回のおさらいをしておきましょう。
- 「フリーランスはクズ」と言われてしまう理由
- 会社員への謎のマウンティングをしているから
- SNSでのリアルタイムなリア充アピールが激しいから
- 自称フリーランスでネットワークビジネスをしているから
- スキルや経験が不足していて期待外れだから
- クズと呼ばれるフリーランスの共通点
- 自己管理ができていない
- 相手の立場に立てない
- 自由と放任を履き違える
- 営業や報連相ができない
- 「フリーランスはクズ」と言われないための5つの対策
- 他人と比べず自分の価値を積み上げることに注力する
- SNSでは楽しそうより信頼されそうな発信を意識する
- クライアントと丁寧なやり取りを心掛けるようにする
- 小さな仕事や作業でも納期や締切を守るようにする
- 規則正しい生活リズムを常に心掛けるようにする
フリーランスは、クズではなく、むしろ「自立した大人」こそができる働き方です。
どんな働き方でも「信頼」「責任」「誠実さ」がなければ、クズ扱いされるのは当然。



だからこそ、この偏見に振り回されないでほしいです
自由に働くとは、誰よりも誠実に、誰よりも自分に厳しく、誰よりも楽しく生きること。
フリーランスに限らず、真剣に仕事に向き合い、より良い自分の将来を作っていきましょう!
皆さんの仕事が上手くいくことを願っておりますので、この記事が皆様の参考になれば幸いです。