VB.NETによるシステム開発では、Visual Studioを使って作業します。
しかし、システム開発の現場ではインストール手順書が存在せず、口頭で説明する現場もあります。
どのようにインストールを進めるか想像できないと不安かも。。。
手順書があれば安心できますよね!
手順書がない現場で手順書を作成すると周りから感謝されたこともあります!
本記事では、Visual Studio 2022のインストール方法を図解形式で解説します。
Visual Studio 2022のインストール手順を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
- 会社員3年、フリーランス5年目
- システムエンジニア兼ブロガー
- 保険系、物流系、鉄道系、小売系などのシステム開発に従事
- 大手企業の新入社員研修サブ講師を経験
Visual Studioの概要
VisualStudioとはMicrosoft社が提供している開発環境
Visual Studioとは、Microsoft社が提供しているIDE(統合開発環境)です。
C#、VB、C++など多くのプログラミング言語に対応しています。
IDE(統合開発環境)ってなんだろう?
- IDE(統合開発環境)とは…
-
IDEは、Integrated Development Environmentを略した言葉で、統合開発環境を意味します。
統合開発環境とは、アプリケーション開発に必要な様々な機能を一つにまとめたソフトウェアのことです。
例えば、ソースコードを記述するエディタ、ソースコードからプログラムを生成するコンパイラ、コードの不正を発見・修正するデバッガなどの機能があります。
このソフトウェアを使えば、効率的に開発を進めることができるようになります。
VisualStudioを個人で利用するならCommunityエディションでOK
「Community」エディションは無料で利用でき、個人で利用する程度であれば、「Community」エディションで十分に活用できます。
VisualStudioでは、機能や用途に応じて3つのエディションが用意されています。
大まかな違いとしては、「企業やフリーランスなどのプロとして開発しているような方が使用する機能が利用できるかどうか」になります。
「Professional」「Enterprise」は有料版のエディションで、企業やフリーランスの方が利用するのが一般的かと思います。
Visual Studio Community 2022のインストール方法
本記事では、無料で利用できる「Community」エディションのインストール方法について解説します!
「Professional」や「Enterprise」エディションでもインストールのやり方は同じですので安心ください!
STEP1:インストール先PCの事前準備
- 自分のPCがインストール可能な環境なのか事前に確認しましょう!
- 更新プログラムがある場合は最新の状態に更新しましょう!
インストール可能な環境は以下のとおりです
Visual Studio 2022では以下のエディションでサポートされた環境で使用できます。
- Windows10 Version1909以降の64ビットエディション
- Windows Server 2016以降の64ビットエディション
引用元:Visual Studio 2022 の回避策とオペレーティング システムの要件
https://learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/developer/visualstudio/general/visual-studio-2022-unsupported-operating-systems
エディションやVersion確認は以下のとおりです。
- 1.「windows」キー + 「R」キー押下
- 2.「ms-settings:about」を入力して「OK」クリック
- 3.詳細情報が表示され、Versionやエディションを確認することができます
ちなみに、Windows10のVersionは以下のとおり
Windows 10 のバージョンの識別方法 – バージョン一覧
https://support.lenovo.com/jp/ja/solutions/ht502786-how-to-identify-your-windows-10-version-a-list-of-windows-10-versions
STEP2:インストーラーをダウンロード
- 公式サイトからインストーラーをダウンロードしましょう!
公式サイトはこちら
Microsoft社VisualStudio ダウンロードサイト
https://visualstudio.microsoft.com/ja/downloads/
公式サイトにアクセスすると、以下のページが表示されるので、「コミュニティ」の「無料ダウンロード」をクリックします。
保存ダイアログが表示されるので、任意の場所に保存します。
デスクトップが分かりやすいと思うので、デスクトップ上に保存するのがいいと思います。
STEP3:インストーラーを起動
- ダブルクリックしてインストーラを実行しましょう!
インストールには管理者権限が必要になってくるので、ユーザアカウント制御ダイアログが表示されたら、「はい」を選択しましょう!
インストーラーが起動したら、「続行」をクリックします。
インストーラーの準備が終わるまで、しばらく待ちます。
僕がやった時は1分もかからなかったです
インストーラが起動したら、次はインストールする内容を選択していきましょう!
具体的にはSTEP4〜STEP7で実施していきます。
STEP4:インストール設定①:ワークロードの選択
- ワークロードの選択をしていきます。
ワークロードとは、「種類別に用意されたアプリケーションの開発環境」のことです。
VB.NETやC#、Pythonなどの開発に必要な機能をまとめた環境が選択できるようになっているので、自分がインストールしたいものにチェックを入れましょう。
後から追加で選択することもできるので、最初は必要最低限のものだけ選択しておけば大丈夫です。
VB.NETの開発をするなら、「.NETデスクトップ開発」と「ASP.NETとWeb開発」を選択しましょう!
STEP5:インストール設定②:個々のコンポーネント選択(省略可能)
- 個々のコンポーネント選択では、インストールしたい機能を個別で選択することができます。
- 特に個別でインストールしたいものがなければ、選択不要です。
ワークロードの選択では、複数のコンポーネントがまとめられた形で選択している形になります。
STEP6:インストール設定③:言語パックのインストール(省略可能)
- 言語パックを選択することができます。
- デフォルトで日本語が設定されているので省略可能です。
追加で言語を追加したい場合は選択してください!
STEP7:インストール設定④:インストール場所の選択(省略可能)
- VisualStudioのインストール場所を指定することができます。
- 特別な理由がない限りインストール場所はデフォルトで指定されたものでいいでしょう!
STEP8:インストール実行
- インストール設定が完了したら、「インストール」をクリックします。
あとは、インストールが終わるまで待ちます。
インストール時間は、体感としては13分くらいでした。
インストールが完了すると以下のメッセージが表示されます。
STEP9:インストール完了後
- インストール完了後、起動をクリックするとVisualStudioを起動することができます。
僕はVisualStudio2017,2019もインストールしているので、VisualStudio2022も含めて、3つがインストール済みの状態になっています。
また、インストールが完了するとスタートメニューからVisualStudioを選択できるようになっているので、一度この画面を閉じてから、あとで起動することもできます。
Visual Studio Community 2022インストール後の初回起動の流れ
「Visual Studio 2022」のインストールが完了していれば、スタートメニューにアイコンが追加されていると思うので、スタートメニューから起動していきます。
「Visual Studio2022」をスタートメニューから選択します。
「Visual Studio 2022」を起動すると、以下のように表示されます。
その後、30秒くらいで以下のように、サインインを求められます。
サインインするには、Microsoftアカウントを事前に用意する必要がありますが、「今はスキップする。」で問題ありません。
Microsoftアカウントは、無料で作成することができるので、時間がある時にアカウントを作成しておきましょう!
サインインもしくは「今はスキップする。」を行うと、配色テーマの選択に移ります。
配色テーマは、あとから変更することもできますので、好きな色を選んでください。
僕は全体的に明るい方が好きなので、「淡色」にしています。
好きな配色テーマを選び、「Visual Studioの開始」をクリックした後、数分ほど待ちます。
Visual Studioの初期設定が完了すると以下の画面が表示され、起動完了となります。
Visual Studio Community 2022以外のインストールをしたい方へ
自分用で使う場合には最新バージョンをインストールする形で良いかと思いますが、仕事先によっては古いバージョンを使って作業をしなければいけない場合があります。
ほとんどの場合は仕事先で事前にインストーラー等の準備に必要なものは揃っているので、個別でダウンロードする必要はないかと思います。
過去のバージョンを公式サイトからダウンロードできるようになっているので、古いバージョンを使いたい場合は公式サイトからダウンロードするようにしましょう!
公式サイトはこちら
Microsoft公式:VisualStudioの古いバージョンをダウンロードするサイト
https://visualstudio.microsoft.com/ja/vs/older-downloads/
「Visual Studio2022」のダウンロードページの下にスクロールしても、古いバージョンをダウンロードできるサイトへアクセスすることができます。
まとめ
本記事では、Visual Studio 2022のインストール方法を解説しました!
事前にインストール手順を把握しておけば、いざ対応することになっても落ち着いて対応することができると思います。
最後に今回のおさらいをしておきましょう。
インストール方法に限らず、手順書があるだけで仕事を円滑に進めることができたり、手順書を作成すれば周りのメンバーから感謝されることもあります。
皆さんの作業が少しでも円滑に進められるようになっていたら幸いです。